授業の様子
生徒に質問を投げかけ理解しているか確認しながらテンポ良く導いていきます。
パッと見るとわかっていそうな簡単なことでも、本当にわかっているか、しっかり確認できる、きめ細やかなプライベートレッスンが上達の秘訣。まずは、他校でもありがちな、不充分な授業展開から。
- 先生:今日は紛らわしい語句の区別をやりますよ。いくつできるかな?
- 先生:「You'll never know.」と「You never know.」はどう使い分ける?
- 生徒:助動詞の「will」=「be going to」と暗記したから「will」は未来形。
- 先生:「Would you mind.」はどういう時に使う?
- 生徒:「Would you mind if 過去形」か「Would you mind + ing」は習った。
- 先生:「some」と「any」はどう使い分ける?
- 生徒:「some」は肯定文で「any」は否定分で使う。
- (ここまで授業展開としては良いのだが、ここで終わってしまうのが、一番の問題。)
一般的には、生徒がこれくらい理解して受け答えしていれば合格で、掘り下げずに次の話題に行ってしまう。しかし、本当にそれで良いのだろうか?全部知っている単語で、なんとなく、わかっているように見えてしまうのが危険。学校や予備校、他の英会話スクールでも、なかなか、「英語の本当のところ」を教えられない。本校ではその語句が使われる状況を確認しながら進めます。
具体例も交え詳細のニュアンスまで完全把握し自然な英語の修得を目指します。
基本単語だからとか、昔に習ったことがあるからとかで、適当に流してしまうことが危険。基本英文法だって、語法だって、英語習得に当たっては肝心です。中学英語だけど、英語に自信のある人も、気合入れて考えてみてください。
健太(おとなしい中2男子)はカナダにホームステイに行ってホストファミリーのケン(反抗期の中3男子)とバービー(面倒見の良い高1女子)と友達になった。
- 先生:今日は紛らわしい語句の区別をやりますよ。助動詞のwillの有り無し、Would you mind?の使われ方、someとanyに注意してね。
- Ken: You've get to speak English well, Kenta. But you still don't get it. Umm. Probably, you'll never know...
- Barbie: Would you mind? You never know. He is learning English.
- Kenta: Please correct me if there are any mistakes.
- Ken: Please correct me if there are some mistakes.
- Barbie: Stop! Ken.
- 先生:さぁ、どう。だいたいの意味はわかると思うけど、状況も正確に把握できているか、3人のやり取りを教えて。
- 生徒:だいたい、わかる気がするけど。Would you mind? You never know.あたりなんか自信ないな。(あれこれと予測に基づいて説明する生徒)
状況を提示するとイメージがわきやすくなるし、覚えやすくなります。
- 先生:それじゃぁ、詳細確認していくよ。
- Ken: 健太、英語うまくなったけど、まだわかってないよな。う〜ん。たぶん。もうずっとわかんないんじゃないか。
- 助動詞の項目で詳しくやるけど「will」が入っていると、かたくななイメージがでる。「You'll never know.」は「もう一生わかんない」みたいな。
- Barbie: 失礼ね。 そうかどうかわかんないでしょ。彼は学んでる最中なんだから。
- 「Would you mind?」は、今回のようにイヤミに対してそれをはねのけるように言ったり、気の利かない言動に対して、グチっぽく是正を求めたりする時に使います。(更に詳細の説明も授業にて)
- 「You never know」は、「まだ可能性はある。」「まだどうなるかわからない。」という意味の時に使います。
- Kenta: 間違えがあったら直してね。
- 否定分でも疑問分でも肯定文でも「any」は「ない」というのが前提の話で使う。「(多分ないと思うけど) 間違えがあったら直してね。」という意味になっている。
- Ken: (多分あると思うけど)間違えがあったら直してね。
- 否定分でも疑問分でも肯定文でも「some」は「ある」というのが前提の話で使う。
- Barbie: やめなよ。ケン。
上記の例からも、中学の教科書なんかでは、実用英語の習得(本当の英語力の習得)は、もうとても対応しきれないということ、お分かりだと思います。
そして、実際の授業では、まだ、続きがあります。習った表現は、ご自分で状況と例文を作ってもらい、実際に使えるように、慣れた感じで文章ができるまで訓練していきます。このやり方で、英検2次試験対策に、TOEFLに、ビジネス英語に、絶大な効果が期待できます。
中級者なら今回の日本語の解説を読んで、やっぱりそうか、と区別ができたかもしれませんが、上級者でもこれらを日本語から自然な英語にするとなると、スムーズに上記のような表現では言えないということが良くあります。
どうしてこんな英語教育が可能になったのか?そのメンタリティは?
さすがの着眼点、これなら、上級の壁も破れそうだ。ACT英語学校 戸部平沼橋教室の講師の理想像を教育理念にて、紹介。